昨今効果の高い薬が開発され、
これまでの薬を使う機会が減少しています
てんかん(癲癇)は、脳の神経細胞の異常な活動によって引き起こされる神経障害の総称です。
異常な神経細胞の活動が、脳の正常な機能に対する影響をもたらし、発作を引き起こされ様々な症状や発作の形態が存在します。
昨今効果の高い薬が開発され、これまでの薬を使う機会が減少しています。
てんかん(癲癇)の
主な症状(発作)
欠神発作
一時的な意識の喪失や無意識の状態を特徴とする発作です。これは主に小児期に見られることが多く、通常数秒から数十秒続きます。
数秒程度で短い場合は周囲の人も気づかないこともあります。
ミオクロニー発作
急激で不随意な筋肉の痙攣(ミオクローヌス)が特徴的で、非常に短い期間で発生し、意識は維持されることが多い発作です。
脱力発作
急激な筋肉の弛緩や意識の喪失を特徴とする発作で、筋肉のトーンが急激に低下し、意識を失うこともあります。
脱力発作は急激に発作が発生するため、安全対策が重要です。
部分発作
脳の一部の異常が原因で、そこから起こる発作を意味します。
意識減損を伴わない『単純部分発作』と意識減損を伴う『複雑部分発作』があります。
単純部分発作
意識が保たれたまま、感覚や動作に異常が生じる発作です。
視覚的な変化、感覚の違和感、筋肉のけいれんなどが含まれることがあります。
複雑部分発作
意識が一時的に喪失することがあり、複雑な行動や感覚が現れる発作です。自動繰り返し行動、無意味な動作、言葉の繰り返し、錯乱などが含まれることがあります。
てんかん(癲癇)の治療
てんかんの治療は患者の状態や発作の種類により異なりますが、治療の中心は薬の服用にによる治療です。
抗てんかん薬は、脳の異常な興奮やその広がりを抑える薬です。
治療の効果は患者によって異なるため、適切な管理と定期的なフォローアップが必要となります。
抗てんかん薬
抗てんかん薬はてんかんの発作を制御するために使用され、脳の神経活動を調整し、発作の発生を防ぎます。適切な薬の選択は患者の発作の種類や症状、年齢、一般的な健康状態に依存します。
手術
抗てんかん薬の効果が低い場合や、特定の脳領域が発作の原因となっている場合は、手術を検討します。
手術は脳の異常な領域を取り除くか、分離することを目的になります。
当院では手術に対応していないため、専門医療機関を紹介させていただきます。
神経刺激療法
神経刺激療法は、てんかんの治療において新しいアプローチとして研究されており、脳深部刺激療法や頭部外部刺激療法があります。
当院では対応していないため、専門医療機関を紹介させていただきます。